裏三国志の漢詩のいい加減さにあきれ,韻を踏むこと,そして平仄とは何かを知り,平仄を学ぶには音声学を学ぶしかない.なぜそう結論するのか.
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やおい的歴史ねた
以下は、「やおい」だの「june」だの「女性向き」だのという言葉を聞いて「あぁ、あれね」と頷けない人には完全に意味不明ですのでご注意ください。といって、読んだところで実害はないと思いますが。 三国志裏サイト ここ数日、裏 […]
古い概説の楽しみ
ここのところ、前嶋信次や嶋田襄平といった人びとの書いた一時代前の概説書を読みあさっている。イスラーム世界の研究者はここ10年ほどで激増した、とい う印象がある。だから、古いものは本当に古くなってしまっていると思って、ちょ […]
革命の真実と心性
ここのところディケンズを読んでいて、『二都物語』にちょっとはまり、その影響でフランス大革命にまたまた興味が回帰した。ついつい『ベルサイユのばら』も読んでしまったのだが、そもそもの私のフランス革命観というものが、なにかずい […]
NDL-OPAC雑誌記事索引サーヴィス開始
11月に入って、国立国会図書館のNDL-OPACで「雑誌記事索 引」が使えるようになった。これまで論文を探すには、大学の図書館などが契約したMagazine-Plusなどのサーヴィスを通じて検索するしか手段は なかった。 […]
役立つ電子史料
The Latin Libraryここのラテン語の電子テクストは本当によく整備されています。すばらしい。どんな言語でもこういうのが整備されるとよいですね。国立国会図書館でも近代デジタルライブラリーとして明治期刊行の図書を […]
英語の壁
読むという行為は受動的なのだが、解釈という行為まで含むと考えると能動的な部分もある。私は英文における社会言語学的なレヴェルの解釈はどのように学べるのか、ということに不安がある。 たとえば、私はこのところ論文や論説ばかり読 […]
英語を読む日々
よく考えたら、最近は日本語より英語ばかり読んでいる気がする。CNNとIHTはいくつか記事をピックアップして読むし、日本のものもDaily Yomiuriと讀賣のサイトを見比べる。Mozillaについては本家のBugzil […]
宗教としてのイスラーム
イスラームの神=アッラーフは人格的唯一神であり、キリスト教やユダヤ教の神と同一である。しかしイスラームは神と人との関係について、合理的である。たとえばキリスト教のようにイエスに神性を認めるために、はなはだの難しい三位一体 […]
英語と発音
私は英語が苦手である。特に聞き取りと喋りはできるだけ避けて通りたいと思っている。語学の順序としては聞き取りと喋りは当然読み書き以前にやるべきもので、そうあってこそ初めて読み書きが流暢にできるのである。しかしながら英語を恐 […]
英字紙和訳のTips
新聞や通信社配信報道文というものには、独特の文体や作法といったものがある。このことに関する本はたぶんたくさん出ているとは思う。まだ訳し始めてせいぜい半月であるが、その間に私でも気づいたものはいくつかある。今回はその気づい […]
英文和訳の諸問題
ここのところ、やっきになって英文和訳の練習をしている。とりあえず大学受験の参考書をひたすらやっているというのが現状であるが、そこそこのレ ヴェル以上の参考書になると、構文を説明するための例文で、知らない単語だの熟語だのが […]
暦法の哲学
節気 掲示板で新暦と暦があわないということをいった。そういえば知らぬ間に啓蟄である。啓蟄とは、あったかくなったので虫さんも出てくる季節ということ。驚蟄ともいう。今日は暖かい。 暖かくなったから、というわけではないのだが、 […]
バイアと主権と公益と phase.1
バイアの淵源 イスラーム史上、支配者は「バイア」によって権力を付与され、王権の行使権限を得てきた。現在でも君主制をとるイスラーム諸国(サウディアラビア、湾岸諸国、マレーシア諸首長国、ブルネイ、ヨルダン、モロッコ)でも君主 […]
卒論ネタきめる
卒論ネタがだいたい決まった。イラン立憲革命における「アダーラト・ハーネ(公正の家)」をめぐる公正論、である。このネタではすでにいくつか先行研究が あるが、より比較政治思想史的な分析を加えて書いていきたいと思う。というわけ […]
世界史の歩き方 第一回構想草案”North Wind” phase.1
というわけで、長らく溜め込んできた構想を徐々にはじめてみようというわけ。 はじめは銀の流れを追って全世界的なネタを提供しようと思っていたが、あまりに膨大な文献数になってこちらの道案内を相当に固定的にしないと書きにくい。そ […]
共同体と絆
共同体とは、村を基準とした強固な「絆」の集合体という観念がなんとなく先行してしまう。しかしながら日本の近世村が、全国的に展開する職能共同 体から、「町村制」下の地縁共同体への移行の結果成立したものとおもうと、先の観念は一 […]
一揆、ドイツ農民戦争、共同体、そして
ドイツ農民戦争と宗教改革を境としてドイツでは、中世的永遠の中にあった共同体と、均質な支配を目指す領邦権力との確執を基調とした社会構造の変革が始まる。 日本では応仁文明の乱が社会構造の折り返し点であるということがよくいわれ […]
公方観念の成立
公方とは日本史上、おおむね幕府将軍、とりわけ徳川将軍を指す。また室町においても「古河公方」の用法などもある。しかし「公」という字がからむこの言葉は単に将軍の人格そのものを指す言葉として成立したとは思われない。 それが、「 […]
信用決済と財の流れ
「太平記の時代」に指摘されていたことだが、中世日本で荘園公領制のもと本所が京都にあって、本所の領主そのものが荘園あるいは国衙に赴くことなく、在地や在庁に政務を任せたままで、それなりの収入を期待しえたことはおもしろい。 同 […]