ありがちな勘違い

はじめに

本稿は、エヴァSS/FF上において発生しやすい勘違いをあらかじめ指摘しておくことで、実際にSS/FFを読んでガックリすることを防ぐことを目的とするものである。決して下記のような表現をとった作者を誹謗中傷するものではない。訂正してもらえればありがたいが。

吹奏楽部

学園ものやEOEアフターものについて、シンジが部活動で吹奏楽部に所属しているという設定をよく見かけます。

これはシンジがチェロを嗜む、という本編の設定に由来するものと思われますが、完全な誤解です。なぜならチェロは弦楽器であって、一般的な管弦楽団ならともかく、管楽器を中心に構成される吹奏楽団ではほぼ確実にチェロの出番はないのです。ですから吹奏楽部ではなく、音楽部や室内楽部などの設定にしておくことが推奨されます。

入社

これも些細といえば些細ですが、NERVを本編の設定のまま使うなら、「三年前、私はNERVに入社した」という言い回しは不自然です。なぜならNERVは国際連合直属機関であって一般的な意味合いでの会社というよりは役所に近いものだからです。

しかしかわりに使う言葉が思いつきません。普通の官公庁であれば入省、入庁といった言葉が適切ですが、この場合はどうでしょう。研究機関なら入所も可ですが。「入った」や「奉職」がベターでしょう。なお、出社、退社などの表現もまま見かけます。

上奏

ミサトがゲンドウに意見具申する際に時たま使われる表現です。しかしながら上奏とは、臣下が君主にするものであって、部下が上司にするものではありません。せいぜいが上申にとどめておくのが吉です。

誤字脱字

これはまぁ言い古されていることですが、赤城、指令といったところがメジャーです。特に指令は非常に多く、私もそちらのほうがしっくりくるくらいです。しかしながら、役職としてはやはり「司令」が正しいのです。ほとんど冗談の域に達しているものに「倒幕会議」があります。もちろん「統幕会議」ですね。またごくまれに実に憤慨すべきことですが、マナとマヤを間違えて表記されている場合があります。おかしいな、と思ったら、疑ってかかりましょう。

ほかになんでもない言葉でも時に見かけるのが「そのとうり」です。漢字では「その通り」ですよね。これは「とおり」です。「お」と「う」の勘違いはよく起こります。気をつけましょう。