PCとその周りの使用感

実は最近一大設備投資をした。新PCはSONY PCG-SR9M/K。またネットワークもただの電話からフレッツADSL(=24時間テレホ)に替えた。これにともないブロードバンドルータ(IEEE802.11b準拠無線LANアクセスポイント、プリントサーバ、シリアル端子、ハブ機能付)のAccton ThechnorogyADS7004BRASCII Digital Buyer Review)とPlanexの無線カードGW-NS110PXを購入した。今回はその使用感。

まずVAIO。

これは私のノートマシンでは3台目にあたる。初代はNEC PC-9821Nw133。続いてVAIO PCG-N505である。初代から二代目への代替わりでの最大の目玉は「軽さ、小ささ、薄さ」であった。続けてVAIO SRなのはそのメリットを認めたからである。今回の目玉は、さらに持続性を持たせることである。n505は確かに持ち歩きは出来るのだが、なにぶんバッテリの駆動時間が短すぎた。1時間程度ですぐバッテリが切れる。これでは電源ケーブルを持ち歩かずに済ませることは出来なかった。SR9Mでは4時間強使えるのでこの点は大変満足している。

SONY のPCは壊れやすいと有名であるが(SONYタイマーと俗称され保証期間が切れた瞬間に壊れるとか、ドット抜けが激しいとか)、先代のN505はあのリソース食いまくり、レジストリぐちゃぐちゃになりまくりのWindows 98を載せていたにもかかわらず、二月使っても再インストールをほとんどしないで安定して使えた(最長半年のときもあった)しドット抜けもなかった。以上から私のSONY的相性は悪くないらしい。

で、そのSRであるが、Windows2000の安定性、多言語環境はわるくない。また動作もきびきびしている。少々厚くなったがむしろ壊れにくくなったようで歓迎。よくない点といえば、Bluetoothは対応機器がほとんどないので、まだまだ使えない。FOMAでの対応端末の増加に期待。ジョグダイヤルもハードウェアよりソフトウェア的な改善が必要。Ethernetポートがないのは大問題。メモリースティックはメディアが高すぎる。付属ソフトは重い(特にOpenMGは規格的に普及するか疑問だし使いにくすぎる)。などなどのよろしくない点はほとんどカタログで強調されているメリットばかり。しかしはずしたように見えて、普通に使う分には非常にパフォーマンスが良好だし決してキータッチも悪くない。むしろIBMマシンのように使うといい感じである。見た目も悪くないし。

ただし非常に疑問なのがI/Oインタフェイスの位置である。というのはUSBが左側、ヘッドホン・マイクが右側という仕様のことで、承服しかねる。ジョグダイヤルとメモリースティックの配置を優先させた結果であるのは見え見えである。これらの位置というものは非常に重要で考えていないと、足をすくわれかねない。まずUSBが左にあるとUSBマウスを使う場合、多くのマウスのケーブル長60cm前後ではぎりぎり届くといった長さで、場合によっては本体の下をマウスケーブルが通るといったかなり窮屈な状態になり使いにくい。この機械でUSBマウスを使う場合、ケーブル長は70cm程度は必要である。またヘッドホンは通常L側からケーブルが延びているので、その端子が本体右側にあるとこれまた遠まわししなければならない。そうするとヘッドホンケーブルとマウスケーブルがクロスするわけで非常にごちゃごちゃしてしまう。わざわざマウスをつながなければよいという話でもあるかもしれないが、VAIOの購買層を考えると考慮してもよかった点ではないだろうか。USBは右に、ヘッドホン端子は左にあるべきである。自分たちでよいヘッドホンを作っているのだからわかりそうなものである。他にもスピーカー音量をソフトウェア的にしか制御できないのも問題だろう。熱を発するのはTualatin前であるということで許す(さりげにそれほど関係ないが)。

というわけで結論。全般的に悪くはないが、もうすこし拡張したときの使い勝手を考えてほしかった

続いてネットワーク関連。

NTTのフレッツADSLを利用しているので、NTTからADSLモデムをレンタルした。おそらくNEC製のNIIである。速度は特に問題もないのだが、これまた人間的な部分で問題がある。つまり「うるさい」。LED 表示部だと思うが電源が入っている限り高周波の「キーン」という音が響き渡る。今は常時接続ではないので不使用時はもと電源から抜いてしまっているがなんとかしてほしい点である。とても眠れたものではない。いっそのこと何かでモデム自体を包んでしまっても問題はないが、なにか受動的な対策のようで腹立たしい。

続いてADS7004BR。オールインワンで3万弱の値段は悪くない。これのおかげで無線LAN経由でプリンタを接続するようになったので、プリンタを気軽に使えるようになった。やはりノートと無線は相性がいい。ただしマニュアルにかなりの不備があるため、すこし勉強していないと使えないかも。マニュアルの通りにしてWindowsからDHCPを拾わないようにしておくと永遠にDNSエラーが出る。WAN側をPPPoEからPPPに切り替えるときなどはすべての機器の再起動が必要。マニュアルにはルータの再起動のみでよいように書いてあるが、ダメ。一度電源を切る必要がある。電源スイッチがないのでコンセントを引っこ抜く必要がある。その点ではオールインワンのメリットを生かし切れていない。なおプリントサーバの機能はどうせそうだろうとは思っていたが双方向通信(双方向印刷とは関係ない。念のため)はサポートしていない。最近のインクジェットプリンタなどが備えるインク残量検知などは使えないということだ。もともとネットワークプリンタには必要ない機能かもしれないが。無線LAN機能はMACアドレスによる機器排他制御が行えないが、WEPで代用可能。

うちはNTTの交換局から1kmも離れていないので回線速度は充分に満足できている。現況で平均1.2Mbpsが出ている。予想より速い。

それからこまめにマウスも買い換えた(光学)。東京needsのCIM-12UBであるが、光学認識が前に使っていたELECOMのM-GUWSRVAより(マウスケーブル長が足りないので馬鹿馬鹿しいことにUSBハブをはさんで使っていた)いい加減で模様のない平面上におきっぱなしにしても時々動くことがある。また最初に買ったものはがたつきがあって、左右のクリックのたびに揺れた。

といったところ。結局カタログに載る機能やスペックも重要であるが、普段もっともよく使うキーボード回りやマウスなどヒューマンインタフェイスは非常に重要だということである。

たまたま話していて60歳になったら何をしたいか、というような話題が出た。かなり遠い将来のつもりでしゃべっていたが、よく考えたら35年強しかないのだ。実はすぐだぞ……

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