イスラーム世界的やおい

そんなものはない、とおもっていたが、ついにその手のオンライン小説を見つけた。宰相殿の夜伽話である。構成としてもなかなか秀逸で、19c初のオスマン帝国スルタンにある宰相が千夜一夜を語るという形式なのだ。で、その語りの内容がやおいになっていて、フランス革命や日本の事情にも触れたりする。17c末のスルタンであるスレイマン2世が19c初とされるのがいまいち解せないが、もとの千夜一夜の内容はアイユーブ朝からマムルーク朝にかけてのエジプトがモデルであろうことを考えれば、時代的な内容についてはこうるさく言うことでもなかろう。

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