羽田の夕暮れ

羽田に着いたのは17時30分くらいである。旅に出ていた間のことは「紀行」で紹介したい。

私はなぜこうも空港が好きなのだろうか。待合いで、あるいはラウンジで好みの本をゆったりと読む時間は至福なのである。旅に急ぐ人々の雰囲気の中で、慣れた旅行者を演ずる自分に酔うのだろうか。それとも旅行者があつまった場所の雰囲気自体が自分を落ち着かせるのか。

ハッキリした話、自宅にいるよりも落ち着くのである。根無し草かな、とも思う。

意味もなく旅立ちの日は、すぐに巡ってきそうな予感がする。

家に向かう京急と地下鉄の中で、私の頭はすでにどこかに行くことしかかんがえてはいない。「先立つもの」はないし、自分が移動するということにそこまでのコストをかける意味もない。しかしあの待合いの雰囲気を楽しみに出て行くであろう自分がすでに夢想されているのである。

地下鉄が最寄りの駅に着き、私は家路を急ぐ、フリをする。

高知で見た紅梅が、東京でも咲いていた。寒いところに行くべきだったのであろうか?

【事務】更新が大変遅れていますが、3月15日までに、2月24日-27日までの【韓国紀行2】、3月2日-5日の【各駅停車の旅3~大和~安芸~四国】の各紀行をお届けできる予定です。

(2006年4月20日追記.もう10年前のことでさっぱり覚えていないので無理でしょう) 

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