トルコとアルメニア、6週間以内に正常化合意へ(朝日)

asahi.com(朝日新聞社):トルコとアルメニア、6週間以内に正常化合意へ – 国際

アルメニア人大虐殺がらみの問題というのは、パレスチナの陰で実は延々と火種というか、あのあたりの地政学的な構図を形作っていた問題のひとつです。お互いのこれがらみの記念館とか訪れますと、中国や韓国にある日本軍による虐殺だのなんだのを非難するのと似たようなトーンでお互い叩きあっています。で、トルコとアルメニアは、とりあず×、という関係を想定してから、いろいろな国際的な環境を調整し始めますから、オプションを減らすファクターになっていたわけです。まぁこれからも紆余曲折あるでしょうが、イランとしてもアゼルバイジャンとの関係や国内のアルメニア人のからみから、うかうかしていられないでしょう。

「トルコとアルメニア、6週間以内に正常化合意へ(朝日)」への4件のフィードバック


  1. ご無沙汰しております。

    やはり、アゼルバイジャンというのは目を離せない地域ですね。

    西アジアの遊牧を交えながらの農牧定住が卓越した地域に突き出した、ヨーロッパで言えばハンガリー盆地のような遊牧適地。遊牧国家の西アジア支配の橋頭堡。必然的に近代主権国家としてのトルコとイランの前身となった前近代王朝のルーツと深くかかわってくる地域。

    同時に、アルメニア、グルジア、オセチア、チェチェンといったカフカス山岳国家群とのかかわりも無視できない地域。近代主権国家の建前たる「ネイション」の枠組みを一番設定しにくい地域のひとつ。

    さらに言うと、バクーの油田を握っている。必然的に国際的なエネルギー戦略の渦に巻き込まれずにはいられないですよね。


  2. ここ1年ぐらい良い傾向が続いていたとはいえ、私にははやり驚きのニュースです。素直に喜ばしいことだと思います。

    >トルコとアルメニアは、とりあず×
    パイプラインの引き回しなんかは分かりやすくコレですよね。


  3. お二方、コメントありがとうございます。

    >ウミユスリカさん

    たしかにゴルガーン、マーザンダラーンからギーラーンを経てアゼルバイジャンに至る地域は、ある意味「遊牧的肥沃な三日月地帯」といってもよいのではないか、という地域ですね。私が面白いなとおもっているのは、近現代イラン史における社会民主党その他、左派的な政治傾向がバクーでの出稼ぎ労働者などを通じて、まさにその遊牧ルートを通じてイランへと逆流してきている点ですね。

    イランの近代は、イスタンブルー黒海ーカフカズ横断鉄道ーバクーーバンダレ・アンザリーーテヘランというルートと、カルカッターボンベイーバンダルアッバース/ブーシェフルーエスファハーンという二つのルートがあって、そしてそれがロシア、イギリスの影響力をそれぞれ受けます。南ルートもバフティヤーリーだの何だのとややこしい遊牧問題がありましたが(これはレザー・シャーがバッサリやって解決@これは実は立憲革命よりイラン近代にとって重要なことかと思ってます)、北側もおっしゃるとおり遊牧的影響の強いルートでした。そのあたりを考えると、地勢的な問題だけでなく、なにか交通というものの本質的な部分で、時代的な差違以上にみつめるべきものがあるのかもしれない、とも思えます。

    >Peccafly さん

    イラン、ナブッコ・パイプラインに加わる可能性高まる.

    パイプラインもいろいろですが、これなんかもありますね。アメリカはイラン入れるなんてありえないっていってますが。グルジア、アルメニア、アゼルバイジャンを避けたければイラン通すしかないってある意味、悲惨な話です。トルコもEU向けにがんばってるみたいですね。アルメニア系というのは、これまたユダヤ系に隠れてしまいがちですが、非常に有力な移民ネットワークを形成していますから、その反応もどうなるのか見ていく必要がありますね。


  4. バクーの出稼ぎ労働者?
    イランのアゼリ人がバクーに行ってるんですか? このあたりの事情にはぜんぜんうといもんで・・・(汗

    前まではグルジアが事実上唯一の選択肢だったのかもしれませんが、ここ1年ちょっとの間、グルジアがかなりおかしい動きをしましたからね・・・イランの存在感が否応なしに高まる構図になっているのでしょうか。

    そういえば、この6月に就任したばっかりのブルガリアの新首相が、ロシアから来るサウス・ストリームは蹴って、ナブッコ一本にする、とか言っていました。旧東側の欧州右翼は分かり易く親米のところが多いですが、彼も例外ではないのかも知れません。

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