板垣雄三編『「対テロ戦争」とイスラム世界』

推薦版。2002年9月11日以降、雨後の竹の子のようにあらわれた書物の中では、もっとも良質なものの一つ。思想的な説明や、時事的な説明はあまりに多く加えられているが、本書はそれぞれこの地域の専門家が執筆しており、イスラーム世界におけるこのテロの捉え方をしることができる。多くの論争に惑わされて、視座を失っている人は、本書を読んで地上から一連の事件を再構成するようにするのがよいと思う。またイスラーム世界に関わる学問をしている人にとっては、新疆やイラン、東南アジアなどについて書いた第六章「定点観測/界面観察」が役に立つ。

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