このページは、湯川ゼミ学生のための基礎技術の付属書です。第一章で説明した論集の内容目次を一覧します。なお、各論文の内容目次を省略した簡略版もあります。
Appendix.2 論集所収のイスラーム関連論文一覧(詳細版)
岩波書店「講座 世界歴史」新版,1997-2000
講座 世界歴史の新版です。収められている論文は膨大で、総目次を使用しなければなかなか見つけることが出来ませんでした。ここでは、イスラームに関連のありそうなものと、歴史学を学ぶ上で重要そうなものをピックアップしています。
- 1. 世界史へのアプローチ
- 5. 帝国と支配
- 6. 南アジア世界・東南アジア世界の形成と展開
- 7. ヨーロッパの誕生
- 8, ヨーロッパの成長
- 10. イスラーム世界の発展
- 11. 中央ユーラシアの統合
- 12. 遭遇と発見
- 13. 東アジア・東南アジア伝統社会の形成
- 14. イスラーム・環インド洋世界
- 15. 商人と市場
- 16. 主権国家と啓蒙
- 18. 工業化と国民形成
- 19. 移動と移民
- 20. アジアの<近代>
- 21. イスラーム世界とアフリカ
- 22. 産業と革新
- 24. 解放の光と影
- 25. 戦争と平和
- 26. 経済成長と国際緊張
- 27. ポスト冷戦から21世紀へ
- 28. 普遍と多元
第1巻 世界史へのアプローチ
交流と比較
- 時代区分論:岸本美緒
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- はじめに
- 1. 本講座における「時代区分」
- 2. 構造
- 3. システム
- 4. 発展
- 5. 明清知識人の時代観
- おわりに
- 地域区分論――つくられる地域、こわされる地域――:古田元夫
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- 1. 方法としての地域
- 2. つくられる地域―東南アシア
- 3. こわされる地域
- 世界史と日本史の可能性――近代日本人の見た歴史のリアリティ――:山内昌之
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- 1. 世界史の試み――内藤湖南と宮崎市定の問題提起
- 2. 近代資本主義の二重性――トクヴィルとロッシュの挑発
- 3. 世界史と日本史の政治リアリズム――陸奥宗光の場合
- 4. 『文明論之概略』の世界史――福沢諭吉の脱亜論再考
- 5. 日本史と世界史の構造転換――久米邦武の観察
境域と局所
- 社会史の視野:福井憲彦
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- はじめに
- 1. テーマの斬新さと視角の刷新
- 2. プラクシスとプラチック
- 3. 時空の多元性と差異に敏感な歴史像
- 4. 社会史から社会文化史へ
- 自然環境と歴史学――トータル・ヒストリを求めて――:川北稔
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- はじめに
- 1. 自然環境と経済成長
- 2. 中核地域の開発と環境破壊
- 3. プランテーションの燃料問題
- おわりに――「マルサスの復権」をこえて
- ソーシャル・サイエンス・ヒストリィと歴史人口学:斎藤修
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- はじめに
- 1. 史学史とソーシャル・サイエンス・ヒストリィ
- 2. 三つの柱――数量経済史の場合
- 3. 歴史人口学
- 4. ひろがり
- 5. 展望
- ジェンダーとセクシュアリティ:本村凌二
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- はじめに
- 1. 同性愛と「友愛の共同体」
- 2. 「友愛の共同体」の功罪
- 3. ローマ人の女性観
- 4. まなざしの変貌
- 5. 家族を再生する力
- おわりに
論点と焦点
- 歴史の叙法――過去と現在の接点――:鶴間和幸
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- はじめに
- 1. 歴史記述のスタイル
- 2. 歴史叙述と感性
- 3. 過去と現在の距離
- 4. 中国古代の歴史意識――過去と現在の接点
- おわりに
- 史料とはなにか:杉山正明
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- はじめに
- 1. さまざまな史料群
- 2. 歴史研究と史料の関係
- 3. あたらしい史料研究の時代へ
- コンピュータと歴史家:斎藤修
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- はじめに
- 1. 歴史家の仕事とコンピュータ
- 2. コンピュータの何が新しいか
- 3. データベース
- 4. 結語
- 歴史の知とアイデンティティ:樺山紘一
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- はじめに
- 1. 客観/主観の二元性
- 2. 三つの立場
- 3. 継承された三つの立場
- 4. ドイツ思想世界での継承
- 5. 歴史への三つの視角
- 6. 20世紀の歴史家たちにとって
- 7. 三極構造としての歴史学
第5巻 帝国と支配
構造と展開
- 帝国と支配――古代の遺産:本村凌二・鶴間和幸
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- はじめに
-
1. 帝国とは何か
- (1) インペリウムImperium
- (2) 帝国
- 2. 帝国の生態
- (1) ローマ帝国――共同幻想としての生態
- (2) 秦漢帝国
- 3. 帝国の残像
- (1) 帝国主義
- (2) 専制支配
- おわりに――帝国の未来
論点と焦点
- イスラーム帝国としてのオスマン帝国:鈴木董
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- 1. オスマン帝国の基本的性格
- 2. オスマン帝国の形成
- 3. 前期オスマン帝国から後期オスマン帝国へ
第6巻 南アジア世界・東南アジア世界の形成と展開
構造と展開
- はじめに:山崎元一・石澤良昭
- 南アジア世界:山崎元一
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- 序――史料と研究史の概略
- 1. 古代国家の形成と展開
- 2. 社会・経済史の展開
- 3. 宗教史の展開
- 4. ムスリム政権の成立と展開
- 東南アジア世界:石澤良昭
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- 序――世界歴史の文脈で東南アジア史を語る作業
- 1. 東南アジア古代世界
- 2. 東南アジア古典世界
- 3. 東南アジア中世世界――歴史の大転換
境域と局所
- イスラーム教徒のインド侵入:稲葉穣
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- はじめに――インドヘの道
- 1. 8世紀におけるムスリムのシンド征服
- 2. 11世紀以降の征服――アフガニスタンから北インドへ
- おわりに――海と陸のイスラーム化
- 東南アジアにおけるイスラームの展開:弘末雅士
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- 1. 問題の所在――イスラームと地域世界
- 2. イスラーム受容史
- 3. イスラーム世界と非イスラーム世界の介在者
- 4. 王権の高揚と中東イスラーム世界との交流
- 5. 地域世界の形成
- 6. まとめと展望
第7巻 ヨーロッパの誕生
境域と局所
- 地中海のノルマン人:高山博
-
- はじめに
- 1. 地中海の古き秩序
- (1) 地中海政治秩序の変動
- (2) 南イタリア――地中海の焦点
- 2. ノルマン人の南イタリア征服
- (1) ノルマン人国家の形成
- (2) ノルマン・シチリア王国の成立
- 3. 地中海のノルマン王国
- (1) シチリア伯領から地中海帝国へ
- (2) 統治システム
- (3) 異文化接触と12世紀ルネサンス
- おわりに
論点と焦点
- ピレンヌ・テーゼとビザンツ帝国――コンスタンティノープル・ローマ・フランク関係の変容を中心に:大月康弘
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- 1. 「ヨーロッパ中世世界の誕生」――ピレンヌの構想とアラブ勢力
- 2. コンスタンティノーブルの威光――キリスト教世界の伝統的関係
- 3. コンスタンティノープルの焦燥――ローマ・フランク関係の形成
- 4. コンスタンティノープルの残光――新しい関係のもとで
- エピローグ
第8巻 ヨーロッパの成長
境域と局所
- 中世スペインのマイノリティ――ムデハル:林邦夫
-
- はじめに
- 1. ムデハルの出現
- 2. ムデハルの境遇――カスティーリャ王国の場合
- 3. ムデハルの境遇――アラゴン連合王国の場合
- 4. ムデハルの追放
- おわりに
論点と焦点
- 十字軍:八塚春児
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- 序
- 1. 基本的説明
- 2. 宗教的情熱と世俗的利害
- 3. 非東方十字軍
- 4. 十字軍の終期
- ビザンツ帝国論:和田廣
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- はじめに
- 1. ギリシア正教的ローマ皇帝
- 2. 現実の国政運営
- おわりに
第10巻 イスラーム世界の発展
構造と展開
- イスラーム国家論――成立としくみと展開:佐藤次高
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- 序――「イスラーム国家」を問う意味
- 1. イスラーム国家の成立
- (1) 初期イスラーム国家の見方
- (2) 「イスラーム帝国論」の再検討
- (3) スンナ派国家とシーア派国家比較の試み
- 2. イスラーム国家のしくみ
- (1) 国家と社会と法
- (2) 軍隊と官僚
- (3) 都市と農村と遊牧社会の統治
- 3. イスラーム国家の展開
- (1) カリフと大アミールとスルタン
- (2) イスラーム国家とイクター制
- (3) マムルークと民衆
- 4. イスラーム国家の特徴
- (1) 領域国家か領人国家か
- (2) 王権の正当性
- (3) イスラーム国家と商人・知識人・聖者
境域と局所
- ビザンツ帝国とイスラーム:太田敬子
-
- はじめに
- 1. イスラーム勢力の拡大とスグールの発展
- 2. スグール社会の形成と発展――シリアのスグールの事例
- 3. スグールにおけるムスリム社会――特殊性とその限界
- むすびにかえて――スグールにおける人と物の移動
- マグリブ中世社会のユダヤ教徒――境域の中のマイノリティ:私市正年
-
- はじめに
- 1. ユダヤ教徒の移住とマリーン朝期までの歴史
- 2. マリーン朝期のユダヤ教徒
- おわりに
- イスラームとモンゴル:北川誠一
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- はじめに
- 1. テグダル・ハンの改宗
- 2. ガザン・ハンの改宗
- むすび
- イスラーム世界の参詣――聖者とスーフィズムを視野に入れつつ:大稔哲也
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- はじめに
- 1. イスラーム世界における参詣小史
- 2. エジプト「死者の街」の参詣慣行
- 3. 「死者の街」とエジプト社会
- 4. むすびにかえて――参詣と聖者、スーフィーたち
- イスラーム法と統治システム:柳橋博之
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- はじめに
- 1. 統治の分類
- 2. 権力関係
- 3. 後見的作用
- まとめ
- イスラームの少数派とジャマーアの成立:花田宇秋
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- はじめに
- 1. 問題の提起
- 2. ジャマーアの起源
- 3. 少数派としてのハワーリジュ派
- 4. 少数派としてのシーア派
- 5. ジャマーアの成立
- おわりに
- マムルークとグラーム:清水和裕
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- 1. マムルーク朝マムルーク軍団とアッバース朝グラーム集団
- 2. 奴隷軍人の起源
- 3. 奴隷とイエ
- おわりに
- 王権とイスラーム都市――カイロのマムルーク朝スルタンたち:長谷部史彦
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- はじめに
- 1. 聖域都市の記憶と改造――バイナル・カスラインとカサバ
- 2. スルタンと民衆の対話――王城とルマイラ広場
- 3. 大河文明の王権――ローダ島とミスル運河
- 4. 粗衣を纏うスルタン――「砂漠」
- おわりに
- イスラーム社会とワクフ制度:岩武昭男
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- はじめに
- 1. イスラーム法上のワクフ――ワクフとは何か
- 2. 歴史上のワクフ
- 3. ワクフとイスラーム社会
- むすびにかえて――ワクフ制度の広がり
- サイイドとシャリーフ――ムハンマドの一族とその血統:森本一夫
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- はじめに
- 1. サイイド、シャリーフの血統とその意味
- 2. ナキーブ制と血統の統制
- おわりに
第11巻 中央ユーラシアの統合
構造と展開
- 中央ユーラシアの歴史構図――世界史をつないだもの:杉山正明
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- はじめに――中央ユーラシア史とはなにか
- 1. 巨大な乾燥世界における二分法
- 2. 9世紀までの道程――中央ユーラシアをめぐる歴史大流(1)
- 3. 多極化・流動化するユーラシア――中央ユーラシアをめぐる歴史大流(2)
- 4. モンゴルによる大統合――中央ユーラシアをめぐる歴史大流(3)
- 5. 新しい世界史への眺望
境域と局所
- ティムール朝とその後――ティムール朝の政府・宮廷と中央アジアの輝き:久保一之
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- はじめに
- 1. 政府・宮廷と行政機構
- 2. 政府・宮廷における最有力者の実像
- おわりに
論点と焦点
- とこしえなる天の力のもとに:小野浩
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- はじめに
- 1. モンゴル命令文と冒頭定型句
- 2. モンゴル時代のさまざまなヴァージョン
- 3. モンゴルとヨーロッパ
- 4. ポスト・モンゴル時代への影響
- おわりに
- モンゴルとペルシア語史書――遊牧国家史研究の再検討:志茂碩敏
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- はじめに
- 1. これまでのモンゴル帝国史研究の誤り
- 2. ガザン・カン勅撰の『モンゴル史』
- 3. モンゴル帝国の国家構造`
- 結び
- キプチャク草原とロシア:川口琢司
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- はじめに
- 1. キプチャク草原世界の浮上――ショチ・ウルスというかたち
- 2. 14世紀のジョチ・ウルスの変動
- 3. トカ・テムル家による草原再編
- 4. クリム・ハン国とロシア
第12巻 遭遇と発見
構造と展開
- 遭遇と発見――異文化への視野::樺山紘一
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- 1. 「発見」の時代の諸相
- 2. 旅の世界史体験と言説
- 3. 問題の構造のありか
交流と比較
- 『東方見聞録』とその読者たち:大黒俊二
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- 1. 「見たこと」と「聞いたこと」
- 2. マルコとルスティケッロ
- 3. プッチとボナグイージ
- 4. 『驚異の書』
- 5. コ口ンブスとラムージォ
- 6. 物語から事実へ、そして物語へ
論点と焦点
- 東アジアからの地理的世界認識:応地利明
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- はじめに――東からのアジア認識
- 1. 「五天竺図」の世界認識
- 2. ヘレフォード図の世界認識
- 3. 「インドの発見」
- 4. インド洋海域世界とアラビア地理学
- おわりに――「混一彊理歴代国都之図」を読む
- 中世中東世界から見たヨーロッパ像――学術文献と文学作品を中心に:杉田英明
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- 1. ヨーロッパと中東の相互認識
- 2. ヨーロッパ認識の枠組
- 3. 歴史資料のなかのヨーロッパ人像
- 4. 遭遇と反撥
- イブン=ハルドゥーンと歴史の発見:森本公誠
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- 1. 激動する地中海世界
- 2. 野心家イブン=ハルドゥーン
- 3. 苦悩するイブン=ハルドゥーン
- 4. 歴史を動かすもの
第13巻 東アジア・東南アジア伝統社会の形成
境域と局所
- モグール・ウルスから新彊へ――東トルキスタンと明清王朝:濱田正美
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- はじめに
- 1. モグール・ウルス
- 2. 清朝の征服と東トルキスタン
- おわりに
論点と焦点
- 東南アジアの港市国家:鈴木恒之
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- はじめに
- 1. ネットワークの変遷
- 2. 浮揚への諸政策
- 3. 宮廷会議と寡頭支配
- 4. 国王への集権化
- おわりに
第14巻 イスラーム・環インド洋世界
構造と展開
- 三つの「イスラーム国家」:羽田正
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- はじめに
- 1. オスマン朝
- 2. サファヴィー朝
- 3. ムガル朝
- おわりに
境域と局所
- イラン、トゥラン、ヒンド――ペルシア語文化圏の発展と変容:近藤信彰
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- はじめに
- 1. 書簡集の世界
- 2. 勅令の世界
- 3. 詩人伝の世界
- 4. 地方史の世界
- おわりに
- ペルシア湾と紅海の間:福田安志
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- 1. ポルトガルの進出
- 2. オスマン帝国の進出と2聖地メッカ、メディナ
- 3. アラブ人の海洋通商活動の再開
- 4. ワッハーブ派とサウード朝の勃興
- 5. ブーサイード朝とオマーンの海洋国家
- インド洋とインド商人:長島弘
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- はじめに
- 1. 16-17世紀のインドの商人と商人コミュニティー
- 2. 16-17世紀のインド洋貿易とインド商人(1)
- 3. 16-17世紀のインド洋貿易とインド商人(2)
- 4. 18世紀のインド洋貿易とインド商人――結びに代えて
論点と焦点
- イスラーム法の刷新――オスマン朝における新賃貸契約制度の誕生をめくって:林佳世子
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- はじめに
- 1. イスラーム法におけるワクフ賃貸契約
- 2. 前史――16世紀前半まて
- 3. イシャーレテイン契約の導入――16世紀後半
- 4. イジャーレテイン契約導入の社会経済的背景
- 5. イスラーム法を変えるもの――結びにかえて
- ユダヤ教徒ネットワークとオスマン朝:宮武志郎
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- はじめに
- 1. スファルディームとマラーノ
- 2. オスマン朝とユダヤ教徒
- 3. ナスィ一族とモーゼス・ハモン
- 4. ナスィ一族とモーゼス・ハモンの接点
- 5. モーゼス・ハモンとアマトゥス・ルスィタヌスの関係
- 結びに代えて
- 前近代イスラーム帝国における圧政の実態と反抗の論理――1748年アレッポの事例から:黒木英充
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- はじめに
- 1. 都市騒乱の展開
- 2. 圧政の会計簿
- 3. さらなる圧政と駆け引き交渉
- 4. むすびにかえて――都市の政治とイスラーム法官の役割
- ムガル帝国の国家権力と土地制度:佐藤正哲
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- はじめに――問題提起
- 1. 「ムガル王朝」の成立
- 2. 皇帝権力の確立過程
- 3. 貴族層の支配と軍事集団の構造
- 4. 国家の支配と土地制度
- おわりに――結論と課題
- ムガル朝とヨーロッパ人:小名康之
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- はじめに
- 1. ムガル宮廷とカトリック宣教師
- 2. ジャハーンギール時代とヨーロッパ人
- 3. ポルトガル人との対立事件
- 4. おわりに
- 日本人のアフリカ認識――アフリカおよびアフリカ人をめぐるイメージ形成とその変遷:藤田みどり
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- 1. はじめに――「暗黒大陸」という神話
- 2. 日本におけるスタンレー探検記の受容
- 3. 16世紀の日本とアフリカ
- 4. 江戸時代のアフリカ知識
- 5. 明治初期日本人のアフリカ理解
- 6. 結びにかえて
- 建築から見たイスラーム・環インド洋世界:深見奈緒子
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- はじめに
- 1. 継承と発展
- 2. イスファハーンの建築と都市
- まとめ
第15巻 商人と市場
構造と展開
- 商人と市場:松井透
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- はじめに
- 1. 市場とは
- 2. 市場・情報、その具体相
- 3. 貨幣商、「フロンティア商人」
- 4. 世界史と市場
- むすび
交流と比較
- 東南アジアと「交易の時代」:大木昌
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- 問題の所在
- 1. 交易ルートと交易圏
- 2. 市場と商人
- 3. 交易の商品構成
- 4. 東南アジアと交易の時代
- 結語
論点と焦点
- ヨーロッパ商業空間とディアスポラ:深沢克己
-
- 1. 概念と対象
- 2. 経済活動の諸条件
- 3. 離散過程と分布構造
- 4. 商業発展と事業ネットワーク
- 5. 文明史上のディアスポラ
- 中東イスラーム世界の国際商人:坂本勉
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- 問題の所在
- 1. 広域的な交易市場圏で卓越する非ムスリム商人
- 2. 近代になって拡大する非ムスリム商人のネットワーク
- 3. 絹交易とギリシア商人
- 結びにかえて
- 商業の時代と民衆――「イズミル市場圏」の変容と民衆の抵抗:永田雄三
-
- 問題の設定
- 1. イズミル市場圏の原風景
- 2. イズミル市場圏の成立
- 3. 名士と民衆
- 4. 国家権力の変質と国際経済への従属
- おわりに
- 貨幣が語る諸システムの興亡:黒田明伸
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- 1. 見えざる合意
- 2. 二つの貨幣――地域流動性と地域間兌換性
- 3. 銅貨の世界と金銀貨の世界
- 4. 分水嶺としての13世紀
- 5. 本位貨幣制と世界経済システム
- 「商人と国家」の経済学――経済史の地域性:原洋之介
-
- はじめに
- 1. 市場経済論
- 2. 市場経済発達史の非普遍性
- 3. 経済史の地域性
第16巻 主権国家と啓蒙
境域と局所
- オスマン帝国とヨーロッパ:新井政美
-
- 1. スレイマン1世時代のオスマン帝国とヨーロッパ
- 2. スレイマン以後のオスマン帝国とヨーロッパ
- 3. 18世紀のオスマン帝国とヨーロッパ
論点と焦点
- 公共圏の成立:高橋順一
-
- 1. 理論史的背景――「公共性」の概念史
- 2. 近代初期における公共圏の諸相
- 3. 公共圏の行方
第18巻 工業化と国民形成
境域と局所
- 帝国主義と自由と人権――中東・イスラーム世界からの逆照射:小杉泰
-
- はじめに
- 1. 自立の希望と帝国主義
- 2. フランス革命の影響
- 3. 二重陣形の戦い
- 4. 中庸の道
- 5. マッカ会議
論点と焦点
- イギリス帝国とアジア:秋田茂
-
- はじめに
- 1. イギリス帝国とインド
- (1) イギリス東インド会社の廃止
- (2) 「自由貿易帝国主義」政策の展開
- (3) 「本国費」とインド財政
- 2. イギリス帝国と東アジア
- (1) 中国とイギリス帝国
- (2) 近代日本とイギリス帝国
- (3) 「アジア間貿易」の形成とイギリス帝国
- おわりに
- 国民国家と「伝統」の創出:工藤光一
-
- はじめに
- 1. 「共和主義的伝統」の創出
- 2. 「祖国」の連続性と「祖国愛」の神話――ガリア人とジャンヌ・ダルク
- おわりに
第19巻 移動と移民
構造と展開
- 近代世界システムと人間の移動:杉原薫
-
- はじめに
- 1. 「移民の世紀」の形成と構造
- 2. 「大西洋経済」の発展とヨーロッパからの移民
- 3. アジアからの移民と地域ダイナミズム
- むすび
境域と局所
- インド人年季契約制は奴隷制の再来であったのか:脇村孝平
-
- はじめに
- 1. 移民の世紀
- 2. 奴隷制と年季契約制
- 3. 再版奴隷制説の検討
- 4. シルダール・家族生活・農民化――モーリシャスの事例を中心として
- 5. 年季契約制の廃止
- おわりに
論点と焦点
- イスラーム世界の巡礼:後藤明
-
- はじめに
- 1. イスラーム前のメッカ巡礼
- 2. メッカ巡礼のイスラーム化
- 3. イスラームの聖地としてのメディナ
- 4. イスラームの「聖地」エルサレムの誕生
- 5. イスラーム世界の聖者崇拝
- 6. エジプトからの巡礼団と参詣
- 7. 多目的な巡礼の旅
- 8. 近代・現代の巡礼
第20巻 アジアの<近代>
論点と焦点
- イギリスのインド支配とカースト:藤井毅
-
- 1.問題の所在――カースト発見の歴史環境
- 2. カーストの意識化過程
- 3. キリスト教会とカースト
- 4. カースト観の類型
- 5. 植民地官僚とカースト
- まとめ
- フィリピン革命――単一国家と連邦制のせめぎ合い:池端雪浦
-
- はじめに
- 1. 革命の概要
- 2. パナイ島の連邦主義
- 3. マロロス政府の対応
- 4. 在俗司祭の支援
- まとめ
第21巻 イスラーム世界とアフリカ
構造と展開
- 危機と応戦のイスラーム世界:小松久男
-
- プロローグ
- 1. 分離と統合
- 2. 従属と変容
- 3. タリーカとジハード
- 4. イスラームとナショナリズム
- エピローグ
境域と局所
- オランダ植民地支配末期におけるジャワ・ウラマーの政治関与――層としてのウラマーの結集(NU)とイスラーム法解釈の展開:中村光男
-
- プロローグ
- 1. 「ウラマーの覚醒」
- 2. 植民地体制との関係――層としてのウラマーの結集
- 3. 日本占領期における大転換と独立戦争=聖戦決議
- 4. 「父親代わり」としてのスカルノ大統領の権威
- エピローグ――NUとパンチャシラ
- ウンマと中華の間――清朝治下の新彊ウイグル社会:王柯
-
- はじめに
- 1. 「招服」から「征服」へ
- 2. 分割統治とベク制
- 3. 満州族皇帝の民
- 4. カシュガル・ホージャ家のジハード
- 5. 「新彊建省」とウイグル社会の変容
- おわりに
- タンズィマート改革期のボスニア・ヘルツェゴヴィナ:江川ひかり
-
- 1. 問題の所在
- 2. ボスニアにおけるチフトリキ
- 3. 土地紛争の発生と調停努力
- 4. 結びにかえて
- マフディー運動の域内連関――19世紀東スーダンと中東・アフリカ世界:栗田禎子
-
- はじめに
- 1. 19世紀中東のイデオロギー状況とマフディー運動
- 2. マフディー運動と世界資本主義体制の中のスーダン
- 結びにかえて
論点と焦点
- 「周縁」からみた近代エジプト――空間と歴史認識をめくる一考察:加藤博
-
- はじめに
- 1. 近代エジプトは近代日本の反面教師
- 2. 近代エジプトの歴史的意義づけをめぐる論争
- 3. 「周縁」からみた近代エジプト
- おわりに
- 宗教学者の権威の確立とイランの近代――二つの革命の底流:嶋本隆光
-
- 1. 問題の所在
- 2. 19世紀イランの社会・経済的条件と宗教学者
- 3. ウラマーの権威の確立への序曲――18世紀末まで
- 4. ベフベハーニーと理性重視の立場の勝利
- 5. オスーリー派の勝利とモジュタヘド
- 6. アンサーリーの経歴
- 7. アンサーリーの業績
- 8. アンサーリー以後――2つの革命の底流
- オスマン海軍の19世紀――近代化をめくって:小松香織
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- はじめに
- 1. オスマン海軍の近代化政策
- 2. アブデュルハミト2世時代のオスマン海軍
- おわりに
- 中東における国際人脈の形成――ヒトの移動の光と影:橋本光平
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- はじめに
- 1. 19世紀末の民族大移動
- 2. 絹から移民へ
- 3. 「アメリカ」へ
- 4. 「リトル・シリア」の光と影
- 5. 移民と経済
- 6. 移民とエスニシティーの強化
- おわりに
- 19世紀の西アフリカにおけるイスラーム化と植民地化――トゥクロール帝国を中心に:岡倉登志
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- はじめに
- 1. トゥクロール帝国――「由緒正しいイスラーム帝国」の盛衰
- 2. ラービフ帝国とソコト帝国の「内乱」
- 結びにかえて
- スーダンの「部族」と「民族」――「未開」社会のダイナミスム:大塚和夫
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- 1. 問題の所在
- 2. 部族社会論
- 3. ヌエル社会の19世紀と20世紀
- 4. 「部族」と「民族」再考
- 5. 結びにかえて――歴史学と人類学
第22巻 産業と革新
論点と焦点
- ジェンダーとエスニシティー――英国の場合:奥田伸子
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- はじめに
- 1. 既製服と絨毯――事例研究
- 2. 資本主義の発展とジェンダー
- 3. エスニック・マイノリティの近代経済史
- 4. エピローグ
- リテラシィから学校化社会へ:松塚俊三
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- はじめに
- 1. リテラシィの急激な上昇とその私的誘因
- 2. 公共政策とリテラシィ
- 3. 自由主義国家の教育
- 4. 学校化社会に向かって
第23巻 アジアとヨーロッパ
構造と展開
- アジアとヨーロッパ――日本からの視角:山内昌之
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- 1. 日英同盟と日露戦争――日本・イギリス・ロシア
- 2. 日露戦争と第一次世界大戦の間――1つの歴史空間としてのアジア
- 3. 総力戦としての第一次世界大戦――アジアとヨーロッパとの結合
- 4. パリ講和会議からワシントン会議へ――ヨーロッパとアジア太平洋の平和
- 5. ロシア革命とシベリア出兵――平和の失速
- おわりに――国際協調体制の挫折
境域と局所
- 新聞のなかのイラン立憲革命:黒田卓
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- はじめに
- 1. バクーにて
- 2. テヘランにて
- 3. ラシュトにて
- おわりに
- ミンダナオの近代――フィリピン国家形成下のマイノリティ化:早瀬晋三
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- はじめに
- 1. 近世国家マギンダナオの繁栄
- 2. 近代世界の侵入とマギンダナオの衰退
- 3. 近代植民地国家の成立とマイノリティ化
- むすびにかえて
- インドの植民地化問題・再考:中里成章
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- 1. 18世紀再検討論と植民地化問題
- 2. 再検討論の検討
- 3. ザミンダーリー制の導入と定着
論点と焦点
- ファイズッラ・ホジャエフとその時代――20世紀初頭中央アジアにおける民族・社会主義・イスラーム:帯谷知可
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- はじめに
- 1. ホジャエフの歩み
- 2. 革命と反革命のあいだ
- 3. 「ブハラ」「トルキスタン」「イスラーム」そして「ウズベク」
- 4. 「民族」と「国家」の誕生――1924年中央アジア民族別国境画定
- おわりに
第24巻 解放の光と影
構造と展開
- 危機と戦争の20年:木畑洋一
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- はじめに
- 1. 世界恐慌の衝撃
- 2. ナチズムとスターリニズム
- 3. 戦争への道
- 4. 第2次世界大戦
- 5. 戦後改革と冷戦
- おわりに
境域と局所
- ソ連における朝鮮人強制移住――ロシア極東から中央アジアヘ:岡奈津子
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- はじめに
- 1. 1920-30年代のロシア極東における朝鮮人
- 2. 強制移住
- 3. 中央アジアでの生活
- 4. 結びにかえて
- シオニズムとアラブ問題――ベングリオンと労働運動における民族分離主義を中心に:鴨下(森)まり子
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- 1. 序
- 2. 分離と共存のはざまで
- 3. パレスチナ連邦構想の挫折
- 4. キブーツとアラブ問題
- 5. アラブ住民移送問題をめぐって
- 6. 結び
論点と焦点
- コミンテルンと東方・植民地:栗原浩英
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- はじめに
- 1. コミンテルンにとっての東方・植民地
- 2. 国益・権力闘争と革命
- 3. 辺境の革命
- おわりに
- インド・パキスタン分離独立――中央の論理・地方の論理:井坂理穂
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- 1. 序――研究動向と本稿の試み
- 2. ベンガル州と分離独立
- 3. ハイダラーバード藩王国のインドヘの統合
- 4. 結びにかえて
- イランとソ連の狭間で――アゼルバイジャン国民政府の一年:徳増克己
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- はじめに
- 1. 舞台の形成
- 2. アゼルバイジャンにおける地方政権の出現
- 3. アゼルバイジャン国民政府崩壊への道
- おわりに――事件の評価と余波
第25巻 戦争と平和
構造と展開
- 世界史のなかの戦争と平和:油井大三郎
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- はじめに
- 1. 戦争の定義と起源
- 2. 原始的戦闘から古代の戦争へ
- 3. 騎士・十字軍から常備軍へ
- 4. 国民軍の誕生と戦争被害の増大
- 5. 世界大戦と「総力戦」の世紀
- 6. 世界平和の模索
論点と焦点
- ムジャーヒドたちのたたかい、シャヒードとしての戦死:山岸智子
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- 1. イスラームと戦争
- 2. ジハードの新解釈
- 3. 革命のジハード
- 4. シャヒード論の地平
- 5. 「イスラームの家」はさらに遠く――1980年代以降
- 6. 結びにかえて
第26巻 経済成長と国際緊張
構造と展開
- 経済成長と国際緊張の時代:古田元夫
-
- はじめに
- 1. 前半期(50-60年代)の展開
- 2. 転換期としての68-73年
- 3. 後半期(74-80年代)の展開
- 結びに代えて――世界史における国民国家
境域と局所
- イラン・「イスラーム」革命からイラン・イラク戦争へ:高橋和夫
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- 1. イラン革命
- 2. イラン・イラク戦争
- 3. 「イスラーム」革命と湾岸戦争
論点と焦点
- 中東戦争とパレスチナ問題:臼杵陽
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- 序 戦争の30年
- 1. アラブ・ナショナリズム再考
- 2. 中東戦争とナーセル時代
- 3. パレスチナ解放運動とアラブ・イスラエル紛争
- 4. 石油ブームとエジプト・イスラエル平和条約への道
- 東南アジアの経済発展と政治変動:浅見靖仁
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- はじめに
- 1. 開発独裁以前の政治と経済
- 2. 「開発独裁」下の政治と経済
- 3. 開発独裁の行き詰まり
- おわりに
第27巻 ポスト冷戦から21世紀へ
構造と展開
- ポスト冷戦から21世紀へ――文明論的解釈の試み:山内昌之
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- 1. 失われたユートピア――自由主義と「平等の空虚さ」
- 2. 日米欧三極構造体制――中国の挑戦
- 3. 民族問題と犯罪――21世紀最大の野蛮行為
- 4. イスラームと西欧の対話は可能か――ジェンダーの不平等
- 5. 環境と人口と開発――人類のいちばん大事な富と犠牲
- 6. 国家の変容と政治的無関心――3つのプログラム
境域と局所
- 中東和平とアラブ・イスラエル関係の変容:立山良司
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- はじめに――アラブ・イスラエル関係の変容とは何か
- 1. 90年代における中東和平プロセス
- 2. 「問題の再パレスチナ化」とイスラエルの変容
- 3. アラブ世界の変化と和平拒否思想
- 4. 今後の課題
論点と焦点
- 「アメリカの世紀」の終わり:古矢旬
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- はじめに
- 1. 「アメリカの世界化」――普遍文化の形成
- 2. 「アメリカの世紀」の開始
- 3. 「アメリカの世紀」の歴史的意義と限界
- おわりに――「近代化」「西欧化」「アメリカ化」
- 社会主義は二〇世紀に何を残したのか:袴田茂樹
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- はじめに
- 1. 社会主義の理念と現実
- 2. 壮大な実験の遺産
- 民族問題の過去と現在――旧ソ連地域の経験から:中井和夫
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- 1. ナショナリズムの世紀?
- 2. ソ連の経験
- 3. ソ連解体後の民族問題
- 4. 多民族性の喪失と回復
- 5. 民族自決と民族関係
- リベラル・デモクラシーと自由――歴史と現在:松本礼二
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- はじめに
- 1. 自由主義と民主主義
- 2. 全体主義の挑戦と自由主義の危機
- 3. 冷戦と自由民主主義体制の確立
- 4. 社会主義の崩壊とネオ・リベラリズム
- 5. 経済の世界化と自由民主主義
- 不戦共同体の形成とASEANの経験:山影進
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- はじめに――地域主義を見る視点
- 1. 東南アジアの逆説
- 2. ASEAN前史
- 3. 不戦共同体をめざして
- 4. 真の共同体への課題
- おわりに――欧州と東南アシア
- 地球環境と歴史の未来――人口増加と環境の稀少化:石弘之
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- はじめに
- 1. 人口の南北問題
- 2. 人口増加の脅威
- 3. 人口増加の悲劇
- 4. 拡大する人口戦争
- 5. 環境の稀少化と国家崩壊
- 6. どこへいく21世紀の地球
第28巻 普遍と多元
構造と展開
- 普遍と個別――20世紀文化へ向けて:樺山紘一
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- 1. 時代の区分
- 2. 空間の区分
- 3. 構図の展開
- 4. 登位と退位――みじかい覇権
- 5. 動揺と解体――確実なものへの疑義
- 6. 越境と浮遊――動きから出会いへ
- 7. 身体と生活――個なる価値の復権
- 8. 超越と深層――不可視との交信
- 9. 周縁と自立――差別と従属をこえて
- 10. 手段と媒体――メディア領域のグローバルな増殖
- 11. 実体と基体――動かぬものの価値
交流と比較
- 「社会科学」と「文化史」の相克――歴史のための感覚論:上山安敏
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- はじめに
- 1. ドイツとアメリカの学術交流
- 2. ランプレヒトと国際化・大学運営
- 3. 講壇とフェイトン(文芸批評)
- 4. ライプツィヒ学派と科学論
- 5. ウェーバー、ランプレヒト、ライプツィヒ学派
- 6. ランプレヒトの思想の現代性
- 結び 感覚主義の文化史と社会科学としての宗教社会学
- 混血文化の対位法――オルティスとカルペンティエール:今福龍太
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- 1. キャリバンの召喚
- 2. 『タバコと砂糖をめぐるキューバ的対位法』
- 3. 対位法的文化論の共振
- 4. 『キューバの音楽』
- 5. 混血文化論としての詩
- 電子メディア時代の情報――普遍言語と地球ネットワーク:西垣通
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- はじめに
- 1. 情報技術は何をもたらしたか
- 2. イメージ情報をあつかう
- 3. 地球ネットワーク上で流通する言語
- むすび
- 中華文明と「少数民族」:武内房司
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- はじめに
- 1. 「夷」から「漢」へ
- 2. 郡県化の後に
- むすび――再び土司論にむけて
論点と焦点
- 大衆文化の想像力:佐藤健二
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- 1. 大衆文化の発見-他者としての群衆
- 2. パラダイムのブリコラージュ――大衆文化の多元性
- 3. 大衆文化の歴史社会学
- 合理的思想の動揺:内山節
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- 1. 近代社会と民衆
- 2. ヨーロッパ的ローカリズムの普遍化
- 3. 合理的理性に対する懐疑
- 4. 20世紀の大衆社会
- 5. 近代哲学の終焉
- 6. 近代思想と市場経済
- 7. 関係的存在の発見
- デザインと身体感覚の変容:北山晴一
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- はじめに
- 1. 身体と社会、身体と個――文明化の問題として
- 2. 視覚の突出と衣服
- 3. 問題系としてのモード
- 4. 事例研究としてのヴィオネ論
- 結び――学習装置としての消費
- 芸術・機械・創造――芸術の可能性と現代:伊藤俊治
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- 1. 機械技術と芸術
- 2. マシーンとマスメディア
- 3. 芸術の新しい役割
- 4. 芸術と技術の融合
- 5. 創造の新しい位相
- 思想としての女性――<女性>史、<ジェンダー>史、それとも?:荻野美穂
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- はじめに
- 1. 「女」の発見と可視化
- 2. ジェンダー概念の登場と変容
- 3. 「女」は存在するのか
- 4. 「言語論的転回」を超えて
- 幸福と所有――消えた二つの主題:鷲田清一
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- 1. <危機>という言説
- 2. 幸福論の消失
- 3. 幸福主義と反幸福主義
- 4. 幸福論の再浮上
- 5. プロパティと近代社会
- 6. 所有から贈与へ
- 「アジア」という価値:佐藤慎一
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- はじめに
- 1. 西洋の「力」と中華文明
- 2. 民国期の東西文化論
- 3. マルクス主義と中国的環境
- 結び――改革開放路線と儒教的価値の再評価