神の子池

摩周湖を訪れたことがあるひとは多いと思うが、裏摩周展望台を訪れたことがある人はその何分の一にもならないのではないだろうか。裏摩周は摩周湖の西側に位置し、斜里と中標津を結ぶ線上にあり、釧路から川湯へと北上するメインルートからはずれるためであろう。さて、その裏摩周の方にさらにマイナーな場所がある。それが「神の子池」である。非常に透明で、しかも青みがかかっており、大変に神秘的なたたずまいの池である。近年、ごくまれにバスが入るなど少々知られるようになってきた(賽銭を放り投げる不届者がいるという)が、道道から砂利道の一車線の林道をかなり入らねばならないとあって、まだまだ名所ではない。青く澄んだブルーが美しい池である。

さて、その「神の子池」が5月号の「ナショナル・ジオグラフィック日本版」p.17に紹介されている。右は昨年の秋、私が訪れたときの写真であるが、ナショナル・ジオグラフィックでの写真は非常に美麗なのでごらんいただきたい。

さて、この神の子池だが、有名な「ほっかいどガイド」をはじめとして、ここを紹介しているところでも摩周湖の伏流水によるものとしている。「神の子池」とはカムイトー(神の湖)と呼び、その伏流水によるから名付けられたのである。これは「ナショナル・ジオグラフィック」でも紹介されているが確かである。ところが、この神の子池は千葉大学の濱田浩美助教授による水質調査によると電解度は摩周湖の方が三倍にあたっており、同一の水であるとは考えにくいとのことである。

正確な中水文学的知識および湖沼学的知識は知っておいて損のないことであるが、この池の美しさはやはり「神の子」に値すると私は思う。

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ほっかいどガイドは、現地を歩いた人による情報を集大成したネット上のもっとも伝統あるガイド(なんとJunet時代から)。北海道を旅する者にとって必携である。ナショナル・ジオグラフィックは、世界の地理を美しい写真と共にちょっと教養気味に紹介する雑誌。非営利のナショナル・ジオグラフィック協会が発行している。よく推理小説などで病院や弁護士事務所のきどった暇つぶし用の雑誌として紹介されている。1995年から日本経済新聞社と合弁で日本版を発行している。

National GeographicのSidebar Tabは一枚の世界中のどこかの写真と、ちょっとした記事が日替わりで掲載される。一休みにちょうどよい。

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