西園寺一晃『鄧頴超――妻として同志として』

周恩来ものをよみあさっている一時期があった。本書を読んだのもその時である。

とにかく、この夫婦はすごい。なにしろ生活時間が全然違ううえに、周恩来は超多忙。なのに鄧穎超が倒れたとき、周は本当に狼狽し、何も出来なくなるほど心配したという。本当にきちんとした夫婦だったのだろう。本書ではいままで聞いたことのないような史料も明らかにしながら、周恩来夫婦の歴史を辿る。一方で、仕事と結婚というテーマからも考えさせられる伝記である。

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