暗い空の下。二の酉

朝。目が覚めても、カーテンをちらっとあけて、空の暗さを見たら、起きるのがいやになった。

何となくラジオを聴いているのか、聞いていないのかそのまま正午に至る。またカーテンを開けてみると、少し空の色が明るくなっていた。ようやく起き出して、軽いブランチ。のち近くの図書館に行く。次の本を借りた。読めるかどうか分からないが、おもしろそう。

  • エリス・ピーターズ(岡本浜江訳)『死者の身代金』修道士カドフェル・シリーズ9,社会思想社現代教養文庫ミステリ・ボックス,1993
  • ヴィタ・サクヴィル=ウェスト(田代泰子訳)『悠久の美ペルシア紀行』,晶文社,1997
  • 皆川博子『戦国幻野-新今川記-』,講談社,1995

カドフェルシリーズはどうも読めるときに読まないと先に進まない。暇を見つけて読んでしまおう。皆川は前から目を付けていたが、なかなか機会に恵ま れず、未読のままであった。また「ペルシア紀行」は明らかにイラン関係だから、さっさと読もうと思う。それからCDも借りた。以下の通り。

  • 山形由美(Fl.)「mistral」K32X 280(King Record)
  • 姫神「ZIPANGU」PCCR-00072(PONY CANYON)

で、図書館を出て喫茶店でブレンドでまったりする。お供にした本は、

  • 冬杜絵巳子『クィーラの花冠-至上の恋人-』,講談社X文庫ホワイトハート,1995

である。そこだけで読み終わり、わりかし満ち足りた気分に。

友人との約束で、サントリー・ホールでのコンサートに向かった。地下鉄駅にはいる前、ふと空を見上げると、うっすらと赤くなった空が雲の間に見え た。今夜は二の酉。帰りの電車でも熊手を背負った人を見る。これから忘年会シーズンだ。この妙なせわしさもまた、私の愛するところである。また年が過ぎゆ くのか。ああ。

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