酒井あゆみ『売る男・買う女』

本書は出張ホストを中心に、ウリセンを生業とする男たちへのインタビューを集めたものである。ウリセンというのは1990年代半ばまでは、新宿2丁目で男性たちに春を鬻ぐ少年たちを指したが、その後ホスト・ブームなども経て女性たちに… 続きを読む 酒井あゆみ『売る男・買う女』

喜多由布子『アイスグリーンの恋人』

本書の著者は「帰っておいで」で「[[らいらっく文学賞]]」第25回を受賞した北海道在住の作家。本書も札幌薄野を舞台に、交通事故で片腕をなくしいまや高利貸しとなった男性と、不幸な生い立ちを持ちつつも純真に生きる女性の恋物語… 続きを読む 喜多由布子『アイスグリーンの恋人』

舛本哲郎, 小須田英章『JR語の事典』

Wedgeの編集者によるJRオーバービュー本。私は乗務用語などのジャーゴン集だとおもって借りてきたのでアテがはずれたわけだが、テツではなくて、かつJRのことを知りたい人には有用かもしれない。鉄分の濃い人にとってはあたりま… 続きを読む 舛本哲郎, 小須田英章『JR語の事典』

福井県丸岡町編『日本一短い手紙-「愛」の往復書簡』

福井県[[丸岡町]]の[[一筆啓上]]シリーズ。今回のお題は「愛」。ブレがでそうなテーマだとおもっていたが、これが意外にさまざまな切り口からのおもしろい投稿を促したようだ。いつもどおり、笑えるものから、読むのもいやになる… 続きを読む 福井県丸岡町編『日本一短い手紙-「愛」の往復書簡』

里中哲彦『まともな男になりたい』

まともな男になりたい、と思いつき、まともな男とはなにか、との自分語りの書。まともな男はそもそもこんなもの書かないだろうと思うのだが。自分のことを「小生」と書いたりするのもこっぱずかしい。さほどおかしなことを言っているわけ… 続きを読む 里中哲彦『まともな男になりたい』

ダイアナ・マーセラス(関口幸男訳)『夜明けをつげる森の調べ』(シャーリアの魔女第3部,上下巻)

三部作かと思いきや,おわらない.いろいろな伏線がそのまま.作者も投稿している掲示板を読んでみると出版関連で問題があり,脱稿しているものの出版が出来ない状態の模様.無事出版,翻訳されることを祈る.著者もいっているがTo B… 続きを読む ダイアナ・マーセラス(関口幸男訳)『夜明けをつげる森の調べ』(シャーリアの魔女第3部,上下巻)

篠田一士『三田の詩人たち』

あゆみにあったので,当然題名にひかれて買った本.が,実は慶應義塾と文人たちの関わりはほとんど何も書いていない.書いていないが近代日本詩学論的には非常に質のよい教科書といってよい良書かもしれない.扱う人々は久保田万太郎,折… 続きを読む 篠田一士『三田の詩人たち』

ロバート・ジョーダン(斉藤伯好訳)『竜王伝説』(「時の車輪」第1部,全5巻)

出版当初は通常のハヤカワのものとことなる背表紙に恐れをなして読んでいなかったが,いざはじめてみると完全にのめり込む作品.修論だの院試だのがろくでもない結果になったのはこの本のせい(笑).ストーリーの続きはなによりも楽しみ… 続きを読む ロバート・ジョーダン(斉藤伯好訳)『竜王伝説』(「時の車輪」第1部,全5巻)

ピアズ・アンソニイ(山田順子訳)『魔法の国ザンス』(はじめ6冊)

評判の高いシリーズ.全巻一気に読もうと思って借りてきたが,どうにもこうにも全くおもしろくない.SF的なるものをファンタジー調にした感覚がまったくついていけない.歴史物語的なところのない,あるいはヒューマンドラマ的なノリの… 続きを読む ピアズ・アンソニイ(山田順子訳)『魔法の国ザンス』(はじめ6冊)

熊田一雄『“男らしさ”という病?―ポップ・カルチャーの新・男性学』

割とまじめな男性学本.ポップカルチャーに将来可能なより望ましいオルタナティヴとしての男性性(=抑圧されてきたかもしれない女性の中の男性性)を見極めようとする.その実例としてマンガ,アニメ,そして新宗教を論じる.出口王仁三… 続きを読む 熊田一雄『“男らしさ”という病?―ポップ・カルチャーの新・男性学』